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思考録

個人の感想であり、効果・効能を示すものではございません。

茂木政権交代論のおかしさ

政権交代そのものに意義がある」

 というのは、6年くらい前に日本人の大半が騙されてしまった言葉(ないし概念)である。

 長期政権は良くない!と言われて始まった民主党政権は、奇しくも……否、批判を実践する形で3年間というごく短期間で幕を閉じ、再び自民党政権に「政権交代」した。大変意義深いことである(棒読み)。

 これにて日本国民は「変えりゃいいってもんじゃない」ということを学んだ。変えるにしても、変える先が重要なのである。

 しかし中には、残念ながら学べなかった人もいる。

しかし、以上のような見方をすると、政権交代が定期的に繰り返されることにメリットがある。

極論すれば、たとえば6年毎にかわりばんこにやったり、くじ引きでもいいくらいだ。もちろん、通常の議会制民主主義の手続きで、それぞれが主張をし合い、選挙で結果として政権交代が一定のリズムで起きることが望ましい。

 ある政党が野党と与党を繰り返し経験することのメリットは認めても良い。あるときに信を失って野に下った政党が、新たな与党と対立しながら自らの政策を精査し、その結果として信用を取り戻して再び政権を担う。その過程で得られるものは大きいだろう。

 しかし彼の「くじ引きでもいい」という「極論」に現れているように、政権交代を絶対視し、それさえ実現すれば他はどうでも良いとでも言うような意見には到底賛同できない。

 彼は「もちろん、通常の議会制民主主義の手続きで、それぞれが主張をし合い、選挙で結果として政権交代が一定のリズムで起きることが望ましい。」と言うが、その過程と結果がひとまとめで「望ましい」ものであって、くじ引きの結果で政権交代が起こるとすれば、政策のブラッシュアップという必要不可欠な過程は省略してもいいことになる。したがって、そのような政権交代のメリットは無い。

 最終的には、時の政権与党が国民の声に耳を傾け続け、自らの政策を精査し、社会情勢に機敏に対応できるならば、それ以上望むことはないのではないか。何せ選挙と選挙の間は短いようで長い。