馬鹿を言わないでほしい。
たった6年しか勉強していないのに、「できる」ようになるわけがない。
その6年間、あるいは大学4年間を足して10年間にしても、数ある教科のうちの1つとして勉強したに過ぎない。
24時間365日完全に英語圏で生活してきた小学生でも「ビジネスの現場」等に放り込まれては手も足も出ないと思われるが、日本人はそれにも増して不利なのである。もちろん、母国語で得られた知識や人生経験で勝る分ではいくらか穴埋めをすることはできるが、しかし小学生と張り合っていても仕方がない。ビジネスの相手は、知識においても経験においてもおそらく対等な「大人」である。
だから、中高6年間の学習内容だけで「できる」ようになることを期待するのは間違っている。文科省や教師を批判しても仕方がない。学校での学習を終えても自分の手で学習を続けなければ、とても「できる」ようにはならない。