思考録

個人の感想であり、効果・効能を示すものではございません。

「労働生産性」は気にしない!

労働生産性が低い」などと言われると、どうしても仕事の効率が悪いふうに捉えがちで、なんとかしないといけない風潮になっているように感じるのだが、少し立ち止まってみるのもどうか。

 

あの数値は単に利益等と人件費等の比でしかない

 

コストは安いほうがいい。

1000円のモノを売るのにかかるコストは、もちろん600円であるよりも300円などであったほうが儲けは大きい、という話はみんなわかっている。

だから「労働生産性が悪い」などと言われると、どうやら1000円のモノを売るのに労務コストが700円も800円もかかっていて、マズいぞ、みたいな意識になりがちだ。

しかし、これは価格を固定した考え方しかしていない。

 

何をどうやっても500円のコストがかかる商品(財やサービス)があるとしたら、それに1000円の価格をつけるか、1500円の価格をつけるかで「労働生産性」は変わってくる。

コストの側を固定すると、「労働生産性が低い」は単に「設定価格が低い」という意味にしかならない

 

 

我が国の「労働生産性の低さ」の原因はどちらかと考えたとき、実際にはコストも価格も変動するから一概に言えないが、どちらかといえば後者によるものが大きいのではないだろうか。

前者の労働効率が悪いという話になると、『日本人は勤勉だ』とか『労働者の質が高い』という話と矛盾して不思議だ、という話になる。しかし、価格が低いという話ならば、『安い価格で高品質なサービスを受けられる』という我が国の評判を考えたときに特に矛盾も不思議もない。

 

そして価格の低いのが問題かというと、これも一概にそうとも言えない。

売る側の利益が少ないということは、裏返せば、買う側は安く買えるということだ。

 

 

無理に「労働生産性をあげよう」として、労働者がこれ以上頑張り過ぎるのも苦しいし、価格が上がってモノが高くなるのも(賃金が変わらなければ)苦しい。

 

だから、労働生産性なんて気にするのはやめよう。